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「蟹工船」とJ・フィリップ





今日は沖縄慰霊の日です。
キネ旬2008,10月下旬号に「蟹工船」の記事が載っている。

昔読んだこの原作がクローズアップされ新作映画の上映も間近い。

山村聡監督の昔の「蟹工船」もテレビで観たような気もするのだけれど心もとない。

「蟹工船」がブームと聞いて驚いたけれど、団結するために、多喜二を知ってもらうためには喜ばしい。

新作映画は松田龍平がリーダー役、労働者の監督は西島秀俊、山村映画ではなんと素人の網元さんが抜擢されている。


原作者の小林多喜二は悪名高い治安維持法により囚われ虐殺された。
返された遺体の下半身はどこもかしこもなんとも言えない陰惨な色で一面覆われていた。赤黒くはれ上がって…

警察は心臓麻痺といっていた。

枕もとには作家や同志たちが。その中には女優の原泉さんもいた。

多喜二の母は「それ、もう一度、立たねえか、みんなの為にもう一度立たねえか」といって自分の頬を多喜二の頬に押し付けてこすった。

1953年、「フランス映画祭」が東京で開かれJ・フィリップも来た。
彼は日本に到着するや否や川喜多かしこ夫人に10本の日本映画リストを携えていて見たいと希望した。
その大部分は1950年代の進歩的な独立プロ作品、かしこさんは連日、フランス語の同時通訳をして試写。

その映画とは「蟹工船」今井正の「どっこい生きている」「ひめゆりの塔」山本薩夫「真空地帯」「箱根風雲録」亀井文雄の「女ひとり大地をいく」(山田五十鈴が炭鉱で働く感動作)谷口千吉「赤線地帯」

フィリップは一つひとつの作品に熱い感動を込め「蟹工船」についてはラストの労働者の眼に言及「これらの映画がフランスに来たならば戦争直後、イタリアのネオ・リアリズムが現れたような重大な啓示をもたらすだろう」と結んだという。

良い話ですね。昨年、川喜多かしこ展、鑑賞しました。http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/25005731.html

以下はキネ旬の山田和夫『多喜二=「蟹工船」=「戦艦ポチョムキン」映画愛好家 小林多喜二の世界より』

多喜二は「戦艦ポチョムキン」にあこがれる熱烈な映画ファンだった。

戦前の日本では革命映画は輸入すら禁止。

「戦艦ポチョムキン」を現地で観た最初の日本人の一人、蔵原惟人が今ブームの皮切りとなった新潮文庫版の解説を担当しているその人である。

今、格差社会の本質、偽りの仕組みを知り、同じ仲間が団結して闘えば、必ず前途が開ける心理に思いいたっている。

私たちがいつの間にか忘れている心理をこの若者たちが80年前の小説を通じてつかみ始めている。
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