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井上ひさしの「夢の痂」「夢の裂け目」





図書館に井上ひさしコーナーが出来ていてちょうど読みたかったこの二作を借りてきました。

戦前・戦後の庶民の喜怒哀楽を描いた「昭和庶民伝」シリーズ、被爆者をモチーフにした『父と暮せば』、芸能を通じて戦争を見つめた『紙屋町さくらホテル』など、庶民史を通して日本人の倫理を問う傑作を発表している井上ひさし。庶民の視点から日本人の戦争責任を考えた、井上ひさし作「東京裁判3部作」の連続上演が、東京・初台の新国立劇場 ...  第1作が2001年の「夢の裂け目」。03年に「夢の泪(なみだ)」が続き、06年の「夢の痂(かさぶた)」で完結

戦争の責任は誰にあるのか。東京裁判は何を裁いたのか。その問いに様々な角度から切り込み、笑いと音楽をふんだんに盛り込んだのが、この3部作だ。

 「夢の裂け目」は、証人として出廷した紙芝居屋の親方が主人公。「夢の泪」はA級戦犯の補佐弁護人となる弁護士夫婦を軸に物語が展開する。「夢の痂」では、東北地方を舞台に、天皇巡幸を受け入れる騒動と、主語を明確にしない日本語の特性をからめ、戦争責任のありかを照らし出す。

 3部作の演出に改めて取り組む栗山は「通して見ると、戯曲が重層的に書かれていることがよく分かる」と語る。

 「例えば言葉という点から見れば、『裂け目』では紙芝居という子供向けの小さなメディアの問題を浮かび上がらせ、『泪』では弁護士という言葉によって相手を説得する職業に注目する。『痂』は日本語の文法から東京裁判のからくりに迫る。こうした積み重ねが、個人が歴史にどう責任を持つかという現代への問いにつながってゆきます」


女学校の教師の台詞「天子さまが御責任をお取りあそばされれば、その下の者も、そのまた下の者も、そのまたまた下の者も、そしてわたしたちも、それぞれの責任について考えるようになります。「すまぬ」と仰せ出だされた御一言が、これからの国民の心を貫く太い心棒になるのでございます。ご決意を!」

これですよねえ。戦争責任をあいまいにしたから今でも日本って無責任体制。

この二冊の戯曲は薄くて読みやすい、「父と暮らせば」も同様。
舞台は俳優が歌って演技してくれるから羨ましいです。録画でもいいので早く追悼番組をやってほしい。この演目は無理なんでしょうか。




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