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「在日 姜尚中(カンサンジュン)」を読んで






「在日 姜尚中」この本は前に読んだのですが文庫化にあたって加筆されたというので又読んでみました。再読してよかったです。

何回も涙が出てきたり暖かい気持ちになったりしました。

苦労されたお母様のことはもちろん二人のおじさんの事。

すべての祭儀や祭式の準備だけでも二晩ぐらいは一睡もしないことがあったオモニ。

韓国ドラマでもとても食べきれないお料理の数々をみて驚いたものです。

第三国人という身の上だけでなく文字を知らないという二重苦で何度もだまされたり見下されたりしてプライドはズタズタにされていたオモニ

チマ・チョゴリ姿のかいがいしい新婦(オモニ)を品定めする近所の主婦に囲まれてじっと恥じらい立ちつくしていたオモニ(恥ずかしい)

憲兵となった「在日のエリート」のおじさん(父の弟)と

家族同然に住み着いた在日一世の「おじさん」
映画に連れて行ってもらったり豚の世話を一緒にするのが楽しみだった。

豚の出産のとき、陣痛の中でうめき声をあげる親豚に対する「おじさん」のいたわりのしぐさ、慈悲深いやさしさ。

可愛がっていた犬が交通事故でなくなると
そっと拾い上げて筵に乗せ、近くの土手にてあつくほうむってあげる「おじさん」

政治評論家も色を失うほど正鵠を射た評論を展開したおじさん

おじさんが好きなタバコをすっているとき、無性に幸せだった姜尚中さん、、

望郷の思いで一杯だったに違いない「おじさん」の最後を病院で看取ったとき、まるでこの世のすべての労苦をはきだすように「おじさん」はふーっと息をしたまま,逝ったのだ。「おじさん」に会いたい

ハンセン病患者の「おじさん」の差し出したお金は蒸し器に入れられたのです。




写真が苦手だと始まるこの本、凍てついたような表情には自分のゆがみや隠しておきたい秘め事がぎこちなく現れているように思えて怖くなることがある

お若いときより今のお顔のほうが数段素敵です。

NHK「世界心の旅」で西の友人との再会も感動的でした。

その「旅」はウツ状態から抜け出して再び歩き出すきっかけとなったのです。

友人もギリシャ人移民でしたから家族もドイツ人の差別にさらされていたのです。

ここで日本では亡き藤田まことが演じた「その男ゾルバ」が登場。

映画ではアンソニー・クイン主演でした。

原作者は友人と同じクレタ島の出身。

金大中氏との面談記事も姜尚中ならではです。

姜さんのお父様は優しい人で常に淡々としていたまじめな方。

一汁一菜を心がけ、どんなにご馳走が出てもそれ以上は箸をつけないような

質素倹約の人、時には虫けらのような扱いを受けたかもしれないが日本への愛着を抱き続けた。

なぜ父母の国は分断されたのか、なぜ自分たちは「みすぼらしい」のか。

在日と祖国二つの問題を抱えながら青年期を迎えたわたしは日本名「永野鉄男」を捨てて「姜尚中」を名乗る決意をした。

憲法記念日の姜尚中講演会で物静かに話される姜尚中先生に尊敬の念を覚えました。

広い会場は立ち見が出るほどでした。
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猫と暮らしバラ栽培、ミュージカル、玉三郎観劇、動物園巡礼にはまっています。

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