何必館の華岳展その2


 
転機となった作品裸婦図 山種美術館
 
私もこの絵で華岳を知りました
 
美しく、なまめかしいのに清らかさ、清浄さがあります。
 
その目に観音や菩薩の清浄さをあらわそうと努めるとともに
 
乳房のふくらみにも同じ清浄さを持たせたいと願った華岳
 
髪にも口腕にも脚にも脚にも…
 
肉でもあると同時に霊であるものの美しさ、調和の美しさを描こうとした。
この絵を最後には生身の女性を描かず、真の修行が始まった。
 
製作は密室の祈り   村上華岳『画論』
 
芸術とはなんでしょう、私は知りません。
 
私にはこの頃すっかりまたすっかりわからなくなっています。
 
しかし私にとって画家であることなどはどうでもいゝのです。(中略)
人間が生きてゐる目的は何にあるか私は未だはっきり言ふことは出来ませんが一番大切なことは世界の本体を
掴み宇宙の真諦に達することにあると信じます。
 
それが自分のものになったら
 
私は絵なんかどうでもいい、描けなくてもかまわない。

私が絵を描くのもその本体を掴む道の修行に過ぎません。
Wiki
明治21年(1888年)、大阪に生まれる。本名は武田震一(のち村上震一)。家庭の事情により幼い頃に実父母のもとを離れ、叔母の嫁ぎ先である神戸の村上家に預けられて、神戸の小学校に通った。明治34年(1901年)、震一13歳の時には実父が死に、実母は再婚して行方知れずとなり、少年であった震一が武田家の家督を継ぐこととなった。3年後の明治37年(1904年)、武田家の廃家が許可され、震一は養父母の姓である「村上」を名乗ることとなる。
 
 
無口で大人びた少年だった華岳、女性崇拝者と言われる華岳
 
7歳のときに分かれた母とその後会うことが出来なかった。
 
 これでは一生母のことが忘れられなかったのではないでしょうか。
 
西洋画の描き方もまなんだ。
 
高い技術がうかがえる魚のスズキの絵。
 
日本画の絵の具を使いながら油絵のようなかぼちゃの絵
 
仲間たちがヨーロッパへ行く中、彼はひんぱんな喘息の発作で渡航を断念する。
 
静養のため京都から神戸に戻り 六甲を眺めながら決意した。
 
思いのままにこの山の懐に抱擁されたい、
 
思い切って自己を捨てようと思った、これよりほかにない。
 
 
世間に帰らなくても良い。静かに仕事に打ち込みたいと願うだけと山を描き始めた
 
薄墨であらわした早春の風景。霞にけぶる山々
 
緊急用の吸入器を持って六甲の諏訪山に入る
 
いったん発作が起きると起き上がることすら出来ない、背中も伸ばせないとお孫さん
 
吸い寄せられるように山へ。
 
写生をするのではない、一週間も二週間も続けて山と雲と松風の音を聞きにいく
 
シイの大木の霊気を感じ取ったのでしょう、と。
 
晩年の画室に所狭しとかけられている描きかけの作品群に圧倒されます。
 
喉がぜいぜい、肺がごろごろ、冷や汗がたらたら、それをぬぐうことも出来ない。
死と隣り合わせ。いても立ってもたまらない
 
不動明王や牡丹を描く
 
 
画道の修行は苦しくにがい 
そのにがい苦しさに耐えて進むことにこそ価値がある
 
高い精神性ですね。この画論、読んでみたいです。
図書館にしかないかもしれません。



若いときは華やかな牡丹を描がいたけれどこのモノクロの牡丹、実際に観ると実に惹かれます。
 

 
 
 
 
 

 
苦行の果てに生まれたのが『太子樹下禅那之図』
 
菩提樹のもとで座禅修行する若き日の悉多太子を描いたもの。
 
ボダイジュを描いたプラチナ泥が静かに輝く。
 
 
茶室の床の間に掛けられているので遠すぎて細かいところは観ることがませんでした。
下の階の作品(掛け軸)はガラス無しで鑑賞できますが。
日本画で三番目ぐらいに高価だそうです。号一億?!
 
松園さんより高い。
 
日曜美術館を参考にしました。
日曜美術館 制作は密室の祈り~瀬戸内寂聴が語る村上華岳~
 
何必館の華岳展その1  http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/33509896.html
 
華岳野作品
 
愛知県美術館、《散華》《草と虫図》
 
豊田美術館『牡丹花遊蝶之図』『瞻部樹下悉達太子禅定之図』『山澗含春図』
 
小牧のメナード美術館 《牡丹花》《観音》《寒山水涸図》
 
静岡美術館《春峰晴煙図》
 

 
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